折りたたみスマホの長時間使用が首・肩に与える負担と姿勢ケアの方法

大画面の折りたたみスマホ特有の両手持ち姿勢が僧帽筋・斜角筋をどのように疲弊させるか、今すぐ実践できる予防法とあわせて解説します。

折りたたみスマホの発売シーズン、首・肩の痛みに関する検索も急増します

2025年7月、Galaxy Z Fold8の発売への期待からGoogle トレンド(韓国)で関連キーワードが200以上を記録しました(Google Trends KR)。

スマートフォンの長時間使用による首の痛みを感じ、首をマッサージする女性の後ろ姿
写真: Picas Joe / Pexels (Pexels License)

折りたたみスマホは画面が広く没入感が高いぶん、同じ体勢で長時間使い続けるパターンが自然と定着しやすくなります。それだけ首と肩にかかる負担も大きくなります。

折りたたみスマホの持ち方が首・肩を疲弊させる理由

首が前に傾くほど、頸椎への負荷が急激に増加します

Hansraj KK の研究(Surgical Technology International, 2014)によると、首が15度傾くと頸椎に約12kg、60度傾くと約27kgの荷重がかかるとされています(PubMed, 2014)。

折りたたみスマホを広げた状態でソファに座り、動画を30分以上視聴するとき、画面を見下ろす角度は45〜60度になりやすいです。この角度が続くと、いわゆる「テキストネック(text neck)」の症状につながる可能性があります。なお、床座りや座椅子での使用でも同様に首が深く傾きやすいため、日本の住まい環境でも注意が必要です。

両手で持ち続ける姿勢が、肩の筋肉を持続的に収縮させます

姿勢研究所編集部の分析によると、折りたたみスマホのように画面の大きな端末を長時間持ち続けると、肘を支えない状態で肩の筋肉が持続的に収縮します(姿勢研究所編集部まとめ)。

たとえば、折りたたみスマホを広げた状態(約263g)で動画配信のドラマ1話(50分)を視聴すると、両腕が宙に浮いたまま端末を支え続ける時間がそのまま僧帽筋・斜角筋の緊張として蓄積されます。韓国整形外科学会(대한정형외과학회)は、僧帽筋・斜角筋への過負荷を頸椎ヘルニアや頸部痛の主な原因のひとつとして挙げています。

今すぐ実践できる折りたたみスマホの姿勢ケア

画面の高さと肘のサポートをセットで意識しましょう

ソファや座椅子、床に座るときは、クッションやブランケットを腕の下に当てて、肘が宙に浮かないようにしましょう。腕が支えられると、肩が上に引き上がる姿勢が自然と解消されやすくなります。

画面はできるだけ目の高さに近づけ、首の傾きを15度以下に保つことが大切です。

30分使ったら1〜2分のストレッチを習慣にしましょう

次の表を参考に、使用時間と休憩のルーティンを設定してみてください。

連続使用時間 推奨休憩 ストレッチ動作
20〜30分 1〜2分 首の左右傾け・肩まわし
50〜60分 5分以上 胸を開く・肘を後ろへ引く
90分以上 10分以上の立ち上がり その場歩き・首の回転・肩甲骨を寄せる

頸椎ヘルニアや頸部痛の予防は、まとまった運動よりも短い休憩をこまめに繰り返す習慣から始まります。

今日、スマホを置いたその瞬間、首と肩もほんの少し休むことができます。

  1. ソファ・ベッド・床でスマホを使うときは、腕の下にクッションやブランケットを当てて肘を支えましょう。
  2. 30分ごとにタイマーをセットし、首の左右傾けと肩まわしを1〜2分実践しましょう。
  3. 画面をできるだけ目の高さに近づけ、首の傾きを15度以下に保ちましょう。
よくある質問
折りたたみスマホを使うと、なぜ肩がすぐにこりやすいのですか?
画面が大きく重いため、肘を支えずに長く持ち続けると僧帽筋が持続的に収縮し、こりが蓄積しやすくなります。
「亀首」と「テキストネック」は同じものですか?
スマホを見下ろして首が前に傾く姿勢をテキストネックといい、これが慢性化したものが亀首(前方頭位姿勢)の主な原因とされています。
スマホ使用中の首の痛みを減らす一番シンプルな方法は何ですか?
画面を目の高さに上げ、30分ごとに首のストレッチを1〜2分行うことが効果的です。